2009年12月16日水曜日

体験と経験

①体験と経験の違いについて
(1)
活動は、行為であり反応は要求されません。
体験は行為のみでなくそれに基づく反応をセットでいうものです。このうち、直接体験は五感を通した行為に基づくものであり、その他の体験はより複雑な行為に基づくものです。
経験は、行為とそれに基づく反応そして「学び」を必要とします。
(2)体験と経験の違いは学びというものがあるかないかにあります。学びは、辞書を見ますと、人間が何らかのものごとを新しく身に着けようとする営みであり、動物(人間を含め)の行動が変容すること、とあります。ここでいう行動は習慣であったり行動様式のことだと思います。
(3)人間の行動が変容するには、これまでに無かった何かを獲得したり、付加されたことが原因となると思います。
自分の価値観のみでみていた人が、他者の価値観を検討し影響され変容した。
一つの見方をしていた人が、複眼的にものをみてものの見方が変わった。
主観的にみていた人が客観的にものをみようと努め他者の意見を聞いて自分の見方を変えた。
など、さまざまな言い方ができると重います。いずれにしても、持っていなかったものを獲得している状態だといえます。
②なぜ経験レベルに高める必要があるか
同じような出来事を潜り抜けていながら、そのことが身につく人とつかない人がいると思います。ここでの表現を使えば、体験から学んでいる人と学んでいない人です。それは、自分が感じたことを捉えられているかいないか、反省があるかないかといった違いから生じるように思います。学んだ場合を経験と呼び、学んでいない場合を体験と呼び分けるとすると、人は体験を体験のままにとどめることも多いように見受けられます。漫然としていると活動が体験で終わってしまうことが多いと思います。
丸ごとの体験をそのまま記憶していたとしても、それは写真に写し取っているようなものです。ものごとの間に関係や意味もなく、ただ単に「それがあった」という状態です。体験したことの意味を自分で考え直すことによって、初めて知恵に昇華し、物事の意味や関連性が捉えられるのだと思います。

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