改定安保発効50年、横須賀で米兵に聞く、「あなたにとって、アンポとは」
6月23日11時0分配信 カナロコ
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| 人影もまばらな夜のどぶ板通り=横須賀市本町 |
「戦争になったら日本を守ってくれるかって? おれにはよく分からない。条約の存在は知っているが、詳しい内容までは分からないから」
米海軍佐世保基地に所属、揚陸艦乗組員という21歳に悪びれるふうはなかった。3人連れでやって来たバー、マイクを手に熱唱するのは尾崎豊のバラード「I LOVE YOU」。来日3年、ガールフレンドがいないのが悩みだ。「日本は好きだ。横須賀は東京に近いし、気に入っている。秋葉原の電化製品は魅力的だ」。あどけなさも残る笑みが薄暗い店内に浮かんだ。
約200メートルの通りは閑散としていた。米兵向けのバーなど100軒以上が並ぶが、横須賀を母港とする原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)が14日に出港しており、人影はまばら。GWは朝鮮半島情勢をにらみ、演習を予定していると言われる。トラブルに目を光らせる制服姿の軍警察がやけに目を引く。
カウンターで1人ハイネケンをあおっていたニューヨーク出身の黒人の米兵(32)は優等生的な発言だった。
「日本の安全を思いながら任務をこなしているかは、人による。全員がそうとも言えないし、誰もがそう思っていないとも言えない。自分は日本を守っている意識は少なからずあるし、日米関係は互いに支え合って成り立っているんじゃないか」
「みな親切だし、横須賀の暮らしには満足している」というが、目を丸くするのは、その目にも奇異に映るらしい日米の緊密さ。「今年は50年の記念なのか。それは衝撃だ。とても長い」。冷戦構造の崩壊を経て、しかし基地は変わらずあり続ける。時代とともに日米関係も変化してしかるべきでは―。その問いには、口をつぐんだままだった。
25歳の白人の米兵も首をかしげた。「鳩山首相の辞任は知っている。普天間基地の移設が問題になったのだろう」。釈然としない様子だ。「沖縄以外、もちろんグアムへの移転だってできたはず。要は日本の姿勢の問題だ。最終的には自分たちの利益のために、県外、国外移設に積極的に取り組まなかったのだろう」
少ししゃべり過ぎたのだろうか。「日本人は法律やルールに従順すぎるんじゃないかな」。そう言い残すと、バーで働く日本人の恋人に腕を引かれながら、店を出て行った。

















